まんてんえがお本社茂呂父です。

10月17日、足立区の平成28年度介護保険事業者連絡会が足立区庁舎ホールで開催され、介護保険で新しく行われる総合事業・地域包括ケアシステムについての研修が行われました。ひいらぎ足立からも3名が参加し、研修を深めました。

会の前半は、淑徳大学総合福祉学部の結城康博教授が、今回の総合事業は、将来的には、地域包括ケアシステムが地域に根ざすよう、保険者(市区町村)、事業者、住民が一体となって展開する地域福祉であることを総括的に解説してくれました。

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総合事業のイメージは、下図の通りです。

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従来の要支援者は、従来どおりの訪問介護を受けることができますが、今後新しくサービスを受けようとする人は、地域包括支援センターのケアマネや委託事業所のケアマネに、基本チェックリストや介護予防ケアマネジメント依頼届を提出して、サービスを選択します。多様なサービスは、その地域によって異なります。サービス提供のイメージは下図を参考にしてください。

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結城教授は、この総合事業が成功するか否かの鍵は、保険者(区)が、住民ニーズをしっかりと把握し、きちんとしたビジョンを示し、地域包括・委託のケアマネの水準を上げ、モラルハザードを回避する、そのため、事業者と住民の理解、周知度をどれだけ上げられるかで、現状の各自治体の状況では、成功率2割も見込めないとの厳しい判断を述べられました。

続いて、区の担当者や地域包括、訪問・通所事業所の代表を含めたパネルディスカッションが行われ、総合事業へのそれぞれの思いを語りました。

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会場との質疑応答を含めて、内容は濃いが、足立区はほとんどゼロベースで、具体的な構想・企画はほとんど進んでいないという印象を受けました。

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株式会社ひいらぎとしては、当面、要支援者への対応は変わりませんが、地域福祉に具体的にどのようなコミットができるか、足立区・草加市の内容を見極めながら対応していきたいと考えています。